昨今では
様々な羽子板が出回る様になりました。
流行りに乗ったデザインで
羽子板という名前ばかりで
肝心な意味いわれがどこかにいってしまっている様にも感じます。
これも時代の流れでしょうか・・・
そうした中で
秀月からのご提案。
貴重な絹の端切れを使い
武家の婦女の嗜みと言われるほどに盛んに作られていた押絵と
涼やかに厄除けの音をたてながら天に向かって羽根を突きあう縁起物の羽子板が
職人の手によって組み合わされまるで歌舞伎役者のブロマイドのように江戸を風靡したのが江戸押絵羽子板。
『寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)』
という能や歌舞伎の古典的な演目では
天下泰平を祈念する翁と千歳(せんざい)が厳かに舞った後
三番叟が軽快な舞で、五穀豊穣を願います。

めでたく愛嬌のある三番叟の羽子板と
武神で財神の凛々しい関羽を描いたお札を組み合わせた
『額装縁起羽子板「三番叟」』
地固めや種まきなどの
農につながる所作を踊る“猿”の姿は厄が“去る”にもつながっています。
猿は烏帽子をかぶり千年生きるという鶴の衣装をまとい
背景の緑は春を手にした鈴は清流の音を表す。
すべてが物事の始まりを寿ぐ縁起もの。
厄除けの赤地を背景に青龍偃月(えんげつ)刀を携え
長い髭(ひげ)をたくわえた武将は特徴的ないでたちにより関羽と知れる。
また
関羽の長い髭は山羊に通じると考えられていました。
曹操に厚遇されつつも主君と慕う劉備を裏切らなかった関羽は“義”の人といわれています。
“羊”と“我”をあわせると“義”という文字になり
そんなことから江戸っ子は羊を関羽と重ねて考えていました。
“義の人”を慕う子羊が近寄っていく様子が描かれた絵札は厄除けでもあり富を願うものです。
そして
羽子板の猿と絵札の羊を組み合わせると坤(ひつじさる)となります。
坤といえば鬼門である
北東の艮(うしとら)とは逆方向の裏鬼門南西を表す方角。
江戸城の鬼門の方角には浅草寺が
そしてその先には日光東照宮があります。
浅草寺の歳の市で羽子板を買うのが縁起が良く
厄除けとなる所以だといいます。
浅草寺の五重塔の鬼瓦は
江戸城をにらんでは申し訳ないと裏鬼門となる坤には猿の顔がついています。
坤に猿の姿を鬼門避けとして祀るという
庶民の間にも広まった風習はこのことも影響しているのかもしれません。
江戸時代から続く老舗の卓越した職人の技と
わかる人だけに通じる洒落や教養の数々。
そんな江戸の粋と手にする人の厄を落とし
繁栄を祈る思いがこの額装には詰め込まれています。
意味いわれ
その価値をお分かりいただける方に
お家のお守りとしても末長くお飾りしていただける様にと。
素材:額の背景:繻子織(正絹帯地) 羽子板:桐 絵巻:金襴
押絵:正絹、レーヨン、絹、ポリエステル、箔紙、ニッケル(鈴)、ボール紙
押絵の彩色:胡粉、膠、顔料、筆
羽子板の背景:和紙、砂子
版画:和紙、顔料 額:木、ガラス
※写真は撮影のため、ガラスを外しています。
サイズ:B4(縦364mm×横257mm)、厚さ35mm
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なる場合があります。
注)こちらの商品はご注文確定後(お支払い確定後)
制作に取り掛かりますので余裕をもってご注文ください。
詳しくは
オンラインストア 縁起物 お正月羽子板飾り「三番叟」をご覧ください。
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