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雛人形・五月人形の修理

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 一心 

Author: 一心 

人形の秀月
律院 俊惠会

*画像・文章等無断転載禁止*
*古物商許可証取得済*

( 店舗&工房 )
438-0083
静岡県磐田市富士見町1-11-16
電話/FAX:0538-31-7864



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北米レクサス本社からの特注レクサスモデル着用兜の制作 その3

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北米レクサス特注兜ですが
だんだんと仕上げの段階に入っていきます。

途中
画像や説明を
かなり端折っていますので
簡単に創っている様にも見えますが
実際には何もない状態から下地作りより始まっていますので
何十工程という気の遠くなる工程補経て完成していく訳ですので。

なので
秀月オリジナルになる訳です。

先日の
北米レクサス本社からの特注レクサスモデル着用兜の制作 その2
でご紹介させていただいた純金鍍金の施された金具は
ご覧の様に兜両側の吹き返しにきちんと取り付けられています。

その下にも
若干小さめな金具が
取り付けあっれているのもお分かりになるかと。

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これも同じ様に
牡丹と蝶を形どった金具。

単純に
ただ小さくするのではなく
大きさに合わせて構図も変え
より美しくなる映える様にとバランスが取られています。

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そして同じ様に
純金鍍金を施し
一部磨きとして光沢のある部分と
そうでない部分とで分けて立体的に仕上げられておりますので。

この金具を
飾り金具として
数か所に使用していきます。

そして
一番目の写真は
鍬形(くわがた)を差す台輪(だいわ)
という金具の取り付け位置の確認をしているところ。

この台輪という金具は
あえて更に分厚く素材を使用し
同じ様に牡丹柄として重量感を感じさせる様に。

兜として
最も目立たせる部分ですので
迫力と美しさが大事になってきます。

そして
同じ様に純金鍍金を施し
一部磨きとし美しい光沢と立体感を兼ね備わった
上品な仕上がりになる様にと仕上げていくわけです。

ここで
兜というと男の子の物なので
「強さの象徴となる龍や虎等を用いるのでは?」
と思われるかもしれませんが
こうして牡丹や蝶といった素材を使用し品よく華やかに美しく仕上げていきます。

強さの象徴だけでは
荒々しいだけで野武士の様になってしまいますので。

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そして
仮止めをして
実際に鍬形を差し
龍頭を差してバランスを見ます。

仮止めの際
兜鉢に穴を開ける訳ですが
これも全て電動工具は使わず
昔からの特殊工具を使い手で開けていきますので
量産すると腕を痛めてしまいますので数が限られてしまう訳です。

よく出回っている
プラスチック製の兜鉢は
簡単に穴も開き加工も簡単ですので
量産向きでどれだけ作業が楽な事か。。。

この際に使用している鍬形も
素材の生地を厚くし簡単には曲がらない様にしてあります。

柄には
昔からの松葉柄をあしらい
日本の伝統的な兜へと仕上げてありますので。

今回の鍬形は
こうして差してみると
どこか緊張感を感じられると思います。

これは
鍬形の形状であったり
素材であったり素材の厚さであったり
様々な要因を合わせバランスを取り創られているので
重量感を感じながら緊張感漂う美しい仕上がりとなります。

そして
中心には
木彫金箔押龍頭(きぼりきんぱくおしりゅうず)を配します。

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この龍頭が貴重で
現在の兜では殆ど見かける事が無くなってしまいました。

その昔は
鋳物の龍であったり
獅子であったりと様々なものがありましたが
現在では作る職人さんも殆ど居なくなってしまい
あったとしてもプラスチック製のものが多いかもしれませんね。

この木彫金箔押龍頭だけでも
とても高価な物になってしまう為に
コストを下げる事から使用されなくなった事もあるでしょう。

手には
魔除けや浄化の意味を持つ
水晶玉を持っているのですが
そういった事も知られなくなってしまいましたね。

現在では
形ばかりを追い求め
デザイン重視になっている傾向が強く
本来はそれぞれの部品や柄や色に意味があり
時代は変われどひとつの御守りとして心を込め制作されるのが本来の姿なのですが。。。

そうした物を創り出すという役目を担う者として
我々の様な代々の甲冑師や人形師という職人がいる訳です。


もちろん
金具屋さんであったり鍍金屋さんであったりと
表には出ない縁の下の力持ちの方々があってこそですので。

他所では
売れるから儲かるからといって
質を下げ簡素化し安く作って高く売ったり
安く作る為に某国で作らせたりと散々ですが
お飾りの前に置く作札(立札)に「秀月」と銘が入る以上
地道に周りの職人さん達と協力し合いながら責任を持って続けていきたいと思います。

という使命感に駆られながら
灼熱の工房で黙々と創る兜も完成に近づき
いよいよ仕上げに取り掛かっていきます。

職人て
こうして誰かの為にとか
自分の想いの表現の方法であったり
黙々と創り続けている時が一番楽しい時なんですね。

日本の伝統を守るには
それを生み出す職人さん達を守らねばと思う訳です。

伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月

浜松・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・御前崎・静岡で羽子板・破魔弓・雛人形・五月人形・鎧・兜・甲冑・鯉のぼり・市松人形なら・・・
 
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北米レクサス本社からの特注レクサスモデル着用兜の制作 その2

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前回の続きで
北米レクサス特注兜という事で
金具もより豪華で美しい仕上げとなります。

写真は
兜の両方の吹き返しに使用する金具ですが
より複雑で華やかな牡丹に蝶柄を使用していきます。

既に
取り付けやすい様に
アールを付けてある状態。

なにげに
下に敷いてある紺色の縮緬も
実は高価なものだったりもします。

通常ですと
金鍍金を使用するのですが
(安価なものだとプラスチックに塗装)
北米レクサス特注兜にはより高価な純金鍍金が施されております。

このところ
金の相場が跳ね上がっている事と
鉄や真鍮等といった地金も上がっている為
より高価になってはしまいますが日本を背負う以上妥協はできませんので。

よく
一般的に出回っている着用兜ですと
これもプラスチック製で塗装が多いのですが
ぱっと見は派手で目を引くかもしれませんが
しばらくご覧いただいていると物足りなくなること間違いありません。

なので
こういうものは
本物と見比べていただく事をおススメします。

こちらの金具ですが
純金鍍金を施した後に
部分的に磨きを掛けて(一部磨き金)光沢のある部分を作ります。

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アップで撮影してみましたが
お分かりいただけるかと。

この細かな造形の立体感も
プラスチックでは不可能な事で
金物であってこその美しさですね。

そして
純金鍍金を一部磨き金とすることで
より立体感と美しさを表現していきます。

この一部磨きも
全て職人による手仕事で行われますので
時間と手間を掛け地道に美しく仕上げる職人技。

こういった金具を
惜しむ事無く使用する訳ですが
日本の代表として納められる兜ですので
日本の恥とならぬ様にと注意しなければなりません。

とある国の歴史ある催しの
賞品として渡されている兜が
プラスチック製の兜である事に驚き
それが雑誌などにも掲載される訳ですが
兜という名の形ばかりである意味日本の恥だなと思います。

それを納入している企業も
どうかと思うのですが・・・

初めて手にする
海外の方から見れば
「日本の兜はこういうものなのか」
と思われてしまうのも恥ずかしいなと思う訳です。

ちなみに
こうした金具は
当工房で制作される
五月人形の兜飾りや鎧飾り
子供大将にも使用されております。

それが
プラスチック製品と同価格か
若干高価な価格であると考えると・・・
その辺りはお客様の判断にお任せいたしますが。

これも
製造元の強みで
ただ売れるからとコストダウンしながらも
値段はきっちりと取るという小売店や量販店と
我々の様に伝統を伝えるという使命感を持ちながら
一生懸命制作しお客様にご案内する老舗専門店の違いですので。

さて
こうした高価な金具を
傷を付けない様にと注意しながら
加工し吹き返しに取り付けていきます。

その
取り付けの際に使用するピンも
真鍮製で純金鍍金が施されているという拘りで
真鍮は固くてなかなか切れないので特殊なニッパーを使用するのですが
そのニッパーも普段から手入れをしていなければ切れなくなってしまうので
普段からの道具の手入れも必要となってくる訳です。

良い仕事をするには
先ずは道具の手入れからですね。

そして
全て手仕事ですので
ひとつ創り上げる頃には
手がジンジンとしてくる訳でして。

鉄板に穴を開けるのも
昔からの特殊な工具で手で開けていますので。

アメリカの方々に
喜んでいただける様に
日本の職人が創る兜を知らしめる為に
黙々と暑い工房で制作しております。

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北米レクサス本社からの特注レクサスモデル着用兜の制作

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北米レクサス本社から
特注レクサスモデルの着用兜のご注文です。

何年か前より
電通さんを通してご注文をいただき
制作をしていたのですがコロナで止まってしまっており
この度再開しご注文をいただきました。

何年か前に
電通さんよりメールが届き
「秀月さんは兜を制作しているとの事で制作をお願いさせていただきたいのですが、その前に先ず工房に伺ってお打ち合わせをお願いでますでしょうか」
という事から始まったのがきっかけです。

担当者の方が
こちらのブログをご覧になられており
実際に創っているという事が分かりご連絡いただいた次第で。

後日
東京の電通本社から
担当の方が遥々お見えになりました。

北米レクサス本社での
上級顧客向けの着用兜で
今までは何処ででも安価に手に入る
流行りのプラスチック製の小振りな着用兜だった様で。

写真を拝見させていただきましたが
製造元も「やっぱりな」という所で二回り程小さなプラスチック製の兜。

「より本格的な兜を・・・」
という事で小札の色や縅の色
忍緒の色や金具や金具の色までを細かく打ち合わせです。

日本らしさを出したいとの事と
龍頭(りゅうず)は必ず付けて欲しいと。

現地の方は
この龍頭が大変お気に入りで
兜と言えば龍頭というのが基本となります。

この龍頭は
後日ご紹介しますが
この龍頭というのも現在の鎧・兜では
付けているものが殆ど無くなってしまい
忘れられつつありますがこれは作る職人さんも減り
その分高価になってしまうので余計に付けなくなってしまいました。

木彫金箔押龍頭(きぼりきんぱくおしりゅうず)
といって木彫りの龍に金箔が押され手には水晶玉を持つという昔ながらの龍頭です。

近頃では
あえて龍頭の付いた
鎧や兜を探し選ばれる方もいらっしゃいますが
もちとん意味言われもきちんとあり何よりも造形美として様になります。

今回の北米レクサス社からは
この木彫金箔押龍頭が絶対条件のひとつですので。

もしかすると
我々日本人よりも
その辺りの必要性をよくご存知かもしれませんね。

そんなお話しをしながら
吹き返しにはこの金具で
裾金具はコレでといった感じで進めていきました。

そして
何よりも
素材も創りも
美しく高価である事。

ここで間違えてはいけないのは
ただ高価な素材を使えば良いという事ではありませんので。

もちろん
安価なプラスチックにギラギラした塗装という事はせず
鉄や真鍮素材を使用しより本物に近いかそれ以上の兜です。

途中
「せっかくならレクサスロゴを付けましょうか?」と言いましたら
「それ面白いですね。けど先方はあくまで昔からの日本のTHE兜を望まれていますので」と

もちろん
兜櫃(かぶとびつ)付。

そうやって完成し
第一号を送らせていただいたのですが
先方にも喜んでいただけそれ以来続いています。

ある意味
日本の代表でもありますので
誇らしい仕事で仕事冥利に尽きありがたく思います。

そんな経緯で
写真は先ずは兜鉢と忍緒。

兜鉢は
十八間の鉄片を一枚一枚丁寧に矧ぎ合わせ
全体に星というピンを植え装飾し造り上げられた本格的な兜鉢。

前後に銀色の部分があるのですが
これは前後二か所ですので二方白と呼び
上から下に伸びる矢印の様なものは篠垂れと呼びます。

兜の頭上先端は
神が宿る場所とも言われる八万座。

これも金属で
重量感のあるものにしてあります。

他所では
この兜鉢がオールプラスチック製の物が多く
それが一般的に多く出回っている安価なタイプです。

鉄片というと
「重いのでは?」
と思われるかもしれませんが
もちろん軽量化されていますので
お子さんが被っても大丈夫ですので。

横にあるのは
忍緒(しのびお)といい
簡単に言うと兜を被り顎に縛る紐です。

両側に結びを付けた無双結びとし
色は昔ながらのサビ朱(黄色ではありません)に。

この兜鉢に
忍緒を取り付けるのですが
もちろん全て手仕事です。

現在の工房は
移転し改装中でもありますので
エアコンが使えない為に先日何気に測ったら37.8度でした。

扇風機も熱風なので
流行りの空調服を着てみたら逆効果で
やはり綿100%のシャツと綿100%のズボンが一番です。

最近では
あまりの暑さに
綿100%のハーフパンツにしていますが・・・

既に
3回熱中症にもなり
外の自販機の冷たい水がお友達状態ですが
この様な過酷な環境下で黙々と制作をしております。

集中すると暑さは感じないのですが
普段当たり前になっている冷房のありがたさがよく分かりますね。

建物の立て方も
向きや空気の通り道を作る重要性や壁は土壁であったり
日本の風土には畳が理にかなっているという事も実感できます。

便利な世の中になり
何でもある事が当たり前に考えていますが
無い事が当たり前で考えると知恵を使うようになり
気付くとそれは昔やっていたことだったりする事も。

そんな事を考えながら
日本の恥にならない様にと
黙々と兜を制作しております。

磐田の町から
日本を代表する兜が生まれている
と思っていただければと。

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先輩職人さんの元で勉強

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今回の出張では
親戚である甲冑師の忠保氏の元へ行き
先輩の職人さんより分からない部分を教わる事もしました。

代々の教えは
「職人の仕事は見て盗め」
ですので仕事を見て自分でやってみて
試行錯誤しながら自分のものにしていくので
一見すると効率も悪く時間も掛かりますがその分体に染み込み体得する事となります。

もちろん
全く教えてくれないという訳では無いのですが
聞くとしゃべる事はせず目の前でやってみせ終わりですので。

なので
見る方も必死です。

現代ですと
写真やビデオでと考えるかもしれませんが
相手は仕事中ですので先ず不可能ですね。

なによりも
写真やビデオで何回も見直そうなどと考えると覚えず
一発勝負で脳裏に焼け付ける覚悟で見る方が間違いなく覚えます。

あとは
完成したものをこっそり見て
「こうなっているんだ・・・」
と確認しながら試行錯誤の繰り返し。

時には失敗して
「馬鹿野郎!辞めちまえ!!」
なんてことはしょっちゅうでした。

亡き義父に水墨画を教わるにいたっては
やはり目の前でお手本を一回だけ描いてくださるのですが
その後に分からない事があって聞くとスッと描いている筆を置いて
「あんたは物事を見ている様で見ていない。分かるか?」
とひとこと言ってそっぽを向かれてしまい
まるで禅問答の様に静かに悟らされました。

父と義父では
静と動の違いがある程でしたが
お互い言っている事は同じで
これを○○法と言うのですがそれはまた後日。

今回は
ほんの数ミリの部分で
何回やっても上手くいかず
別の方法を取っていたのですが
やはり納得がいかないので教えていただく事に。

この方は
もう何十年と甲冑師として
甲冑や兜を制作している職人さんで
私なんぞ足元にも及びません。

さっそく横に正座して
ひとつ見本でやっていただき
「ちょっとひとつやってみな」
と自分もやってみるのですが上手くいかない。

こういう事って
見て分かった様な気持ちになるのですが
実際にやってみると全く出来ないんです。

「違う」「曲がってる」等々
単語だけで言われるので必死です。

道具の使い方から
材料の持ち方まで真似するのですが
なかなかう上手くいきませんね・・・

それを言うと
「もう自分たちは何十年てこればっかやってっから」と。

その目が
とても優しいんですね。

やっと綺麗にできたかと思い見ていただくと
褒めていただく事は無く駄目だしで。

それが
とてもありがたい事です。

ここで甘くされてしまうと
何の上達もありませんので。

多分
父であれば
無言で投げ捨てられて終わりでしょう。

たった数ミリの部分で
なかなかうまくは出来ないのですが
その部分がそうでなくても商品には全く差し支えありません。

しかし
やはり昔からのやり方には
必ず意味があるので体得せねばなりませんので。

「神は細部に宿る」
と言いますが
正にその通りです。

お手本と自分のやった物を持ち帰り
さりげなく机の上に置いて母に見せると
「なんだいあんた、こんな事も出来なかったのかい。全く私たちの何を見てたんだか・・・」と。

職人の家系って
この様な感じで常に厳しいのです。

こうして
教えていただく時は
年上であろうと年下であろうと
しっかり頭を下げて教えていただいてきちんとお礼を言う。

これは
今までやってきた
空手や柔道でも同じで
強い人ほど誰よりも礼儀正しく
そして懐も深いものです。

これは
腕の良い職人も同じで
中途半端な者ほど威張り散らす傾向がありますね。

当たり前の事ですが
どうも歳を重ねていくと
それだけで横柄になる者も多く
自分より年下と分かると敬語さえ使わずふんぞり返る者も多いものです。

こうやって
表には出ない職人さんが
額に汗水垂らして一生懸命制作する雛人形や鎧や兜・子供大将等。

私を含め
代々人形師・甲冑師と呼ばれる方々は
みなさんそうやって苦労され創られています。

また
それを知っている優良人形専門店では
決してわざわざ価値を下げる様な安売りや値引く売り方はいたしませんので。

逆に
そうしている所は
「専門店と言いながらも実は仕事を知らないな」
と思っていただいてよろしいかと。

とある社長曰く
「ヴィ〇ンやエ〇メス等は良い事は十分に分かっている。ただそれを売っている店や人間で自分たちがさも偉いかの様に勘違いしている人間が多い。だからそういう時に言ってやるんだ。これは何からどうやって作られているのか教えて下さいって。そうすると殆どの人間はまず答えられない。しょせんそんな程度で、ブランドの名前だけで本当の良さは分からず売っているだけだ。いいか、俺たちはゼロから物を創り出しているんだ。小さくても立派なブランドだ。自分たちがゼロから創り出した物をお客様に提供しているんだぞ。量販店とは違うんだぜ。だから誇りを持て」
と。

最初聞いた時は
身震いしましたね。

つくづく
自分は人に恵まれているなと。

そんな事を考えながら
今日もエアコンの無い工房で
ひとり黙々と熱中症と闘いながら
ご注文いただいた品々の制作をしています。

日々
修行ですね。。。

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東へ いなせな金物屋さん

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東へ。

この時期
東へ西へと
職人さんの元へ動き回ります。

展示会場へ
というのもあるのですが
やはり直接工房へ伺い
膝を突き合わせて会話するという事はとても大切ですね。

メールやラインで
という方法もありますが
やはり直接顔を合わせて会話をする
という事ほど大切な事はありませんので。

時折
何か質問すると
「それくらいググればすぐ分かります」
と無表情に簡潔に答える人がありますが
そんな事は誰でも分かっている訳であって
肝心なのはそれを知っている(理解している)あなたの言葉を聞きたいのです。

便利な世の中にはなりましたが
大事な事は直接会って会話をする
これに勝る事は無いと思いますね。

今回先ず
長いお付き合いの金物屋さんへ。

写真の様な
金物を制作していただいており
写真は純金鍍金を施し一部磨き金とした特注の金物。

こちらの職人さんが居なければ
私どもの仕事は成り立ちませんので
非常に重要な方たちとなります。

腕の良さももちろんですが
関係する鍍金屋さん等であったり
どれだけ腕の良い職人さんとの繋がりがあるかも重要ですね。

こうした方々は
表に出る事は無く
いわば縁の下の力持ち的な存在。

お父様である会長は
父と同じくらいの歳で
息子さんの社長は私と同い年で
奥様と少数精鋭の従業員の方々とで頑張られています。

毎回
伺わせていただく事が楽しみなのですが
なにせ磐田からですと4時間以上掛かり
行けばいろいろお話をさせていただきたく長居したいので
「気軽にちょっと」という事が出来ないのが惜しいところです。

今回
「ちょっと遊びに伺わせていただきますので」
とあらかじめ連絡を入れてあったのですが
この「ちょっと遊びに」という言い方が出来る仲かという事も重要なポイントですね。

到着すると
入り口で社長とばったり会い
「〇〇さん来たよぉ!」と呼んで
奥から会長が「おぉ。〇〇さんよく来たな。まぁあがれよ」
と笑顔で迎えてくださいます。

もちろん
奥様にもご挨拶して。

会長より
「どうだ。○○さん、元気だったか。仕事は順調か?この間、〇ちゃん(父の事を〇ちゃんと呼ぶ
仲でして)から電話あったぞ」と。

社長も
「○○さん元気そうじゃん。俺は○○さんの事、ブログで見てるよ」と。

ここから話が盛り上がり
皆で大笑いしてました。

「今こういうの作ってんだよ」
とトップシークレットの金具も見せていただき
さらに盛り上がります。

その前は
国宝等の神社仏閣の修復に使用される金具を制作し
それだけでも技術の高さが伺えますね。

そこには
制作者の名前は入らないのですが
「見えない所に刻印されては?」と言ったところ
「俺たちはそれでいいんだよ。その仕事をしたって事が誇りだから」と。

粋というかいなせというか
その気風の良さに惚れ惚れしてしまいますね。

お見事な
職人魂です。

普通の所では出来ない様な
難しい仕事の依頼が多いとの事ですが
分かる様な気がしますね。

そこから
更に話しは盛り上がりお昼へ。

車の話しや
高校野球の話し等
いろいろな話しで盛り上がります。

お子さんも
うちの娘と同い年で
娘が東京に住む事になった時
「大丈夫、何かあれば俺が行ってやるよ」
と言っていただいた程で義理人情に厚い方ですね。

生粋の職人さんですので
ぶっきらぼうな言い方をする時もありますが
全て本音で腹の中には無いので安心し信頼できます。

嘘も無いし
変な駆け引きもしませんので。

何よりも
そういう方って
目を見るととても優しいんです。

やはり
そういう方が創り出す金物は美しい。

代々
こういう方々と協力し合い
飾り金具一つといえど魂の入った金物で
代々人形の秀月のお雛様や鎧・兜・子供大将等は創られています。

そういう職人さんたちの
苦労や背景を知っているからこそ
極端な値引き等を売りにして価値を落とさぬよう
必要であればきちんと説明させていただき伝え分かる方にお選びいただいております。

それを知らない所は
言葉では知っている様な事を言い
簡単に値引きをし価値を下げてしまっていますので。

代々伝わる言葉で
極端な値引きを強要するお客様に
「お客さん、職人を泣かすような事はせんでください」
という言葉で事の重大さにと気づかれる方が多いですね。

私も含め
代々続く人形師・甲冑師・製造元の職人として
日本の伝統を守るには先ずは職人さんを守るべきと常に考え
それが私どもの努めでり使命である考え日々精進しております。

それが
伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月です。

既に
また次回伺わせていただく時が楽しみですね。

伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月

浜松・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・御前崎・静岡で羽子板・破魔弓・雛人形・五月人形・鎧・兜・甲冑・鯉のぼり・市松人形なら・・・
 
         十六代目 人形の秀月


【店舗住所】 静岡県磐田市富士見町1-11-16
【電話】0538-31-7864
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】5月~11月土・日・祝日
      11月~5月毎週水曜日・年末年始等
【駐車場】店舗前に完備
【取扱いカード】VISA、JCB、MASTER、AMEX、DINERS

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☆浜松・浜北・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・豊橋
  遠くは静岡や名古屋からもご来店いただいております。
☆雛人形・市松人形・五月人形・鯉のぼり・鎧・兜・甲冑・駿河塗下駄等。

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兵庫県西宮市のY様より陣屋提灯の修理

IMG_0145_convert_20230621144219.jpg

兵庫県西宮市のY様より
陣屋提灯の修理を承りました。

Y様は最初
こちらのブログをご覧になってのお問い合わせです。

お飾りのお写真もいただきましたが
昔の立派な鎧飾りをお持ちで
鎧や屏風・弓太刀等は綺麗なのですが
陣屋提灯が破れ壊れてしまっていて。

IMG_0146_convert_20230621144236.jpg

確かに
陣屋提灯は
紙で仕上てありますので
年数が経つとどうしても破けてしまいます。

もう片方は
全く火袋が無い状態で・・・

最近では
火袋がプラスチック素材のものもありますが
やはり昔ながらの紙の方が風合いもあり個人的には好きです。

今では
陣屋提灯を付けるお飾りも少なくなりましたが
昔は陣屋提灯や篝火等が普通に付いていましたね。

それが
だんだんと付かなくなり
合わせて作る職人さんも減ってしまいました。

そうすると
当時から売るだけだった小売店では
修理をお願いする職人さんの宛もなく
見る前から「修理より新品を・・・」と勧めてくる訳です。

Y様の場合
金具や房は問題ありませんので
それらを再利用しながら修理を進めていきます、

この時
全て新品で作り直すとなると
高額になってしまいますので
出来る限り使える部品は使用して仕上ていきますので。

こうした
確認やご相談も必要なので
いきなり「だいたいでいいので幾らでしょうか?」
というご質問にはお答えできかねてしまう訳です。

repair_img_repair01_convert_20230621160459.jpg

火袋の交換(張替え)

火袋の交換・張替えは
提灯を一度きれいに解体し
不足の部品は新品に変えて組み立てなおします。

同じサイズの火袋を作ったり
組み立てなおしたりするにはベテランの技が必要ですので。

御家紋は
破れてしまっていますが
丸に抱き茗荷(まるにだきみょうが)。

そして
修理が完了したものがこちら。

IMG_0669_convert_20230621144300.jpg

見事に
綺麗に仕上がっています。

新品同様ですので
まだ糊が効いていて伸びないので
手で少し引っ張りながらですが形も綺麗です。

IMG_0666_convert_20230621144315.jpg

ちょっと
横を向いてしまいましたが
金具も房も再利用しました。

これも
熟練の職人技。

やはり
昔ながらの伝統製法で
熟練の職人が手掛けると美しいものです。

今では少なくなってしまった
日本が世界に誇る職人さんですが
自分を含めこうした職人さん達を守っていかなければなりません。

なんでもかんでも
安いからと某国製の同業他社もありますが
気付いた頃には職人さんも技術も無くなってしまう事の無い様にしてほしいものです。

提灯つながりで
盆提灯や家庭用提灯・店舗用提灯
神社・寺用提灯などの修理等のご相談も承ります。

お雛様の雪洞(ぼんぼり)も
10cmほどの小さなものから大きなものまで
また天神様用など特殊型雪洞(ぼんぼり)にもご相談承りますので。

repair_img_repair02_convert_20230621160024.jpg

ホヤの張替え

雪洞(ぼんぼり)の
絹張が劣化してしまったもの。

お預かりした雪洞ぼんぼりを
壊さないよう絹の部分を外し美しく張りなおします。

ホヤの骨は
とくに壊れやすいため慎重な作業となります。

repair_img_repair03_convert_20230621160039.jpg

手描きの絵付けや家紋入れ

破れてしまった絵柄入雪洞(ぼんぼり)や
家紋入提灯でも絵柄や家紋を出来る限り復元します。

現物を横に置いて絵柄を確認しながら
下書き無しで一回で描き上げます。

提灯や雪洞(ぼんぼり)のような
曲面に絵を描くことができるのは
職人の技術力の高さの表れです。

こうした
専門の熟練の職人さんの手により
ひとつひとつ丁寧に修理させていただきますので。

繊細な仕事なだけに
職人さんの人柄も重要です。

「作品には人柄が表れる」
という言葉がある通りで
作風や人柄の見極めも重要なポイント。

いくら上手い事を言ったり
着飾ったり体裁を繕っても
職人には職人にしか見えないもの
というものがありますので。

Y様この度は
誠にありがとうございました。

また何かございましたら
お気軽にご連絡下さいね。

人形の修理・リメイクにつきましては
雛人形や五月人形等の修理
をご覧ください。

現在
非常に多くの修理ご依頼を承っておりますが
全て職人による手仕事ですのでお時間は掛かりますが
ひとつひとつ丁寧に順番に修理させていただきますのでよろしくお願いいたします。

伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月/一心

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東京都北区のY様より23年前の雛人形のガラスケースの修理

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東京都北区のY様より
23年前のお雛様のガラスケースの修理を承りました。

Y様は
こちらのブログをご覧になり
ブログからのお問い合わせです。

「ガラスケースの雛人形を次女のために23年前に購入しました。毎年、飾るのを楽しみにしていて、今年も箱から出そうとしたら、天井の枠が外れて、前扉が倒れて来ました。何度か形になるように直してもすぐにガタッと外れてしまいます。当時購入した店が解らなくて…勝手なお願いですみませんが、修理をお願い出来ませんか?」

当店でご購入いただいたお客様ではないのですが
「当時購入したお店が分からない」「購入したお店が無くなってしまった」
「修理するより買い替えを勧められた」等といった理由から非常に多くお問い合わせをいただきます。

そうした場合
困っておられるお客様の為にと
職人として出来る限りの事はさせていただきますが
メーカーや作者等が異なるとどうしても難しい場合もありますので。

Y様の場合
詳細が分かる様にお写真をお送りいただき
何度かメールでやり取りさせていただいてその後ガラスケースごとお送りいただきました。

この時
お写真も何もない状態で
壊れた個所をメールでご連絡いただき
「だいたいの金額でいいので教えてください」
というお客様も少なくないのですが・・・

大きさや素材・状態等も分からない状態で
適当な事を申し上げる事も出来ませんので。

必ずお品物を拝見させていただき
先ずは修理可能かどうか判断させていただき
お見積もりをお出ししてご了承を得た上で修理に取り掛かります。

Y様の場合ですと
柱等の外れはそれほどでもないのですが
柱に出ている白い粉が直ぐに気になりまして。

20230305_135620_convert_20230606215936.jpg

これは
瞬間接着剤を使用した時に起こるものです。

お聞きすると
やはり瞬間接着剤をご使用されたそうで。

これを取り除くには
リスクと時間を要する事があります。

変な風に固定されてしまっていると
取り返しのつかない事になりますので
出来る限りお客様ご自身での判断で修理される事はおススメしません。

こうなってしまうと
本来柱の修理だけで済むものが
この白い部分を取り除く作業が出来てしまい
本来の金額よりも上がってしまいますので。

IMG_4907_convert_20230606220012.jpg

Y様の場合は
ガラスにも液が垂れて
それが白く付着してしまっており
これは単純に拭けば取れるものではありませんので。

先ずは
全にぐらつきがあるので
ケース自体全て分解していきます。

瞬間接着剤の部分は
ヤスリを掛け接着剤を取り除きます。

前扉が外れてしまう場合
要素は幾つかありますので確認し
修理が必要な場合こういった部品は売られていませんので
自分たちで木を削り出して作っていく事もします。

接合部分を綺麗にして
組み立てるだけの状態にし
今度はガラスケースに付いた接着剤を落としていきます。

この時は
刃物を使用したり
研磨剤を使用したりと
その場合によって臨機応変に。

そして
ボンドを使用しながら組み立てる訳ですが
年代物のガラスケースですと背板が反っている場合が殆どですので
真っ直ぐ割れない様にして溝に上手く入る様コツも必要になってきますね。

微調整をしながら
組み上がったら固定し
ボンドが乾くまで動かない様にします。

この時
必要以上のボンドを付けると
はみ出してきて後が大変ですので
必要最小限でしっかり固定される様にと経験がものを言います。

数日置いて
固定されている事を確認したら
必要に応じて軽く塗装したりもします。

こうして
修理完了したガラスケースがこちら。

IMG_4906_convert_20230606215952.jpg

綺麗にガタつきも無くなり
扉も外れる事も無く開閉できる様になりました。

更に
ここからバンドで固定して
出し入れする際も大丈夫な様にします。

簡単な様に思えるかもしれませんが
実は広げる場所や日数・経験も要する仕事。

よくありがちな
単純に外れた個所だけを接着し
修理完了とお客様にお渡しするだけなら簡単ですが
来た時よりも綺麗な状態でお渡ししたいので。

細かな気になる箇所は
サービスでお直しさせていただく事も只あります。

修理の仕事は
腕や経験も必要とするのですが
そうした経験無くしてただ売るだけの店が多いので
修理を受け付けなかったり直ぐ新品を勧めたりする店も多いですね。

これは
売り手側の考え方なのですが
単純に儲からないからやらないという店も多かったりもします。

特に
ネットショップや量販店では
いくら格好良い言葉を並べても
単なる物としか見ていないので注意が必要ですね。

そういう心無い店が増えている中
お客様の為(お子様の為)にと出来る範囲の中で
新作を制作しながら各地の見本市にも出向きながら粛々とさせていただいておりますので。

Y様この度は
誠にありがとうございました。

これで安心してお飾りできますので
どうぞ末長くお飾りくださいね。

修理・リメイクにつきましては
雛人形や五月人形等の修理
をご覧ください。

人形業界では
東京・大阪・名古屋等で
新作見本市が開催されております。

それに伴い
私自身も各地へ出向きますので。

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新作兜制作中

IMG_0332_convert_20230520211006.jpg

人形業界では
この時期になると静岡を皮切りに
東京・大阪・名古屋等で新作見本市が開催されます。

各社が
来季の新作を展示し
小売店さんや問屋さん等が買い付けに来る訳で。

親しくさせていただいてる方々とは
年に一回お会いする貴重な機会でもあり
良い情報交換をしたりアイディアを出し合ったりと
いろいろと話し合ったりもする機会でもありますので。

その様な中
当工房にもある企業様から制作依頼が入りますので
その企業様用の特注モデルとして制作をしております。

同時に
一般のお客様からも
既に来年の端午の節句に向け
秀月オリジナルのフルオーダー兜のご注文もいただいておりますので下づくりをと。

この様に
一般のお客様から
フルオーダーやセミオーダーで
ご注文される方も増えてきておりますので。

本当に
ありがたい事です。

写真は
今回使用する兜鉢。

細かい配色は
お見せする事はできませんが
矧ぎ合せ鉢を使用します。

これは
弊社オリジナルの着用兜でも同様ですが
鉄片を一枚一枚丁寧に矧ぎ合せ造り上げられた本格的な兜鉢。

方白(ほうじろ)と呼ばれる
兜鉢の前後には色の異なる鍍金を施した鉄板をかませ
篠垂れ(しのだれ)と呼ぶ下向きの矢印の様な金具を使用し
見た目の豪華さや華やかさを創り出していきます。

兜鉢の頂点にある
八万座(はちまんざ)という金具も
ここは神様の宿る場所でもありますので
厚手の鍍金を施しそれだけでも美しい仕上げとしています。

兜鉢の周りにあるポツポツは
星と呼ばれて形状も様々ですが
ひとつずつ手で植えていくという地道な作業。

こうした金具類に施される
塗装や鍍金はそれぞれ上質な材料で
熟練の職人さんでないと埃が入ったりムラが出るので注意が必要です。

IMG_0333_convert_20230520211022.jpg

この時
鉄板の厚さや
塗装や鍍金の厚さ等の上質感は
見比べていただくと違いは一目瞭然ですので。

今回の兜鉢は
丸型ではありますが
真ん丸ではないところもポイント。

少し変化を付け
完成すると全体のバランスよく映える様にとの工夫も。

兜鉢ひとつとっても
これだけの材料と手間を惜しまず
全て手仕事で創り上げていきますので。

もちろん
プラスチックは使用しておりません。

ちなみに
写真は弊社では8号という大きさ。

ここで
注意しなければならないのですが
弊社では8号という大きさでも他社では違う大きさが多いものです。

これは
使用している型も異なり
形状の違いであったりと様々ですので。

特に
ネットショップ等では
明らかに大きさが異なる事が多いので
同じ号数表記でも安易に写真のみで他社と比べる事は
非常に困難だと思っていただければと。

そうした事から
こういう時代だからこそ
やはり信用のおけるお店で
実際にご覧いただく事が間違いありません。

さて
ここから更に創り込んでいく訳ですが
なんだか熱くなってきた今日この頃ですので
扇風機を脇にブンブンと回しながら黙々と制作しております。

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大阪府柏原市のK様は陣屋提灯の修理

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大阪府柏原市のK様より
陣屋提灯の修理を承りました。

ブログをご覧になり
お電話でお問い合わせいただいたK様ですが
40年前の陣屋提灯だそうで「直りますでしょうか・・・」と。

今では
なかなか見かけなくなってしまった陣屋提灯ですが
実はお持ちの方も多いものです。

よく
お問い合わせもいただくのですが
殆どの方が写真の様に火袋が破れてしまった方が多いですね。

陣屋提灯(雪洞含む)の場合
火袋の大きさが何種類かに分かれており
破損の状態も様々ですので一度お預かりしお見積もりという形となります。

よくお電話やメール等で
「だいたい、おおよそ幾らぐらいでしょうか?」
というお問い合わせをいただきますが
大きさや状態が分からない中で無責任な事は申し上げられませんので
必ず一度お預かりしお見積もりという形を取らせていただいております。

お見積もりをお出しし
ご了承いただければ修理に取り掛かり
ご了承いただけない場合は着払いにてご返送させていただきますので。

陣屋提灯の場合ですと
房をそのまま使用できるか否か
飾り金具はそのまま使用できるか否か
等も拝見させていただきお見積もり時にご提案させていただいております。

御家紋等が入っている場合は
同じ様にお入れする事も可能となっておりますので。

全て
長い経験による
高い技術を持つ熟練職人が
丁寧に手作業で行いますのでご安心ください。

火袋の交換(張替え)は
提灯を一度きれいに解体し不足の部品は新品に変えて組み立てなおし
同じサイズの火袋を作ったり組み立てなおしたりするにはベテランの技が必要となります。

繊細な物だけに
火袋には接着剤が使われているなど作業してみないと分からない点もあり
作業が出来なくなる場合やお預かりした商品が破損してしまう可能性もあります。

修理品は古い物が多く
製法や材料も現代と異なっている場合が多く
熟練の職人が細心の注意を払って最善の努力をいたしますが
修理中に破損が広がり修復不能となった場合は補償出来かねます。

上記を
あらかじめご了承いただいたものとして商品をお預かりし
作業を進めさせていただきますので何卒宜しくお願いいたします。

そして
修理が完成したK様の陣屋提灯がこちら。

IMG_5065_(1)_convert_20230509210910.jpg

房と金具類を
そのまま再利用し
美しく綺麗に仕上がりました。

火袋の中に
保護用の紙が入っていますので
完全に開ききっていませんが形も綺麗です。

40年前の面影を残しつつ
綺麗に再生する。

これも
熟練の職人の成せる技です。

機械には真似のできない
世界に誇る日本の職人の腕の見せ所ですね。

端午の節句にも間に合い
K様にも大変お喜びいただけました。

K様この度は
誠にありがとうございました。

また何かございましたら
お気軽にご連絡下さいね。

これからの時期
修理のお問い合わせが非常に多くなります。

今回の様な陣屋提灯も含め
お雛様の雪洞等の修理のご相談を承りますので
下記の「無料相談メールはこちらへ」よりお気軽にお問い合わせくださいませ。

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毛利元就公の兜 制作中

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お客様ご来店の合間をぬって
工房でせっせと兜を制作しております。

お客様のご依頼で
今回は毛利元就公の兜。

先ずは
兜鉢の選定からですが
幾種類の兜鉢の中からご予算に合わせ
写真の矧合わせ鉢を使用。

こちらは
実際に鉄板を矧合わせ制作されたもので
前に3本と後ろに2本の金の篠垂れ(しのだれ)という金具を使用しています。

周りには
星と呼ばれる金の金具が64個植えられていますが
これらも全て手仕事で行います。

もちろん
先端の八万座といい
プラスチック素材は一切使用しておりません。

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小札(こざね)には
美しい金小札(きんこざね)を使用するのですが
上の3つの穴の間隔と下の2つの穴の間隔の違いがお分かりいただけますでしょうか。

微妙な違いですが
この微妙さが後から大きな違いとして表れますので
こうした細かな部分でも手を抜かずきちんと作り込みます。

IMG_4669_convert_20230216214143_2023033022112606d.jpg

縅色(おどしいろ)は赤糸縅。

定番ではありますが
伝統色で魔除けの意味もあり
大変好まれる縅色ですね。

赤一色も良いのですが
あえて三色(さんしき)という紐を使い
より美しく高級感を持たせ仕上ていきます。

もちろん
縅糸も厳選された発色の良い糸を使用し
より美しい縅となる様に仕上ますので。

これも
機械は一切使わない
全て手仕事ですので根気のいる仕事ですね。

IMG_4710_(3)_convert_20230330215923.jpg

途中は省略しますが
目庇(まびさし)と吹き返しを取り付けた状態です。

この段階になると
兜らしく見えてくるかと思いますが。

タスキ獅子という柄の周りにレザーを貼って
境目を蛇腹糸(じゃばらいと)で巻いて足割れ金具で留めて
外側には金の覆輪を巻くという工程を経て制作されております。

これも全て
手仕事です。

IMG_4712_(3)_convert_20230330215944.jpg

そして
毛利元就公は三ツ鍬形ですので
三ツ鍬形を付けるのですがこの三ツ鍬形も
厚手の真鍮製で純金鍍金が施された高価な鍬形。

さらに
それを留めるピンにも
純金鍍金が施されております。

吹き返しには
毛利元就公の御紋が入りますが
この御紋は鋳型を使用し制作され純金鍍金が施されております。

こうした部品も細かい部分ではありますが
ぱっと見の美しさや重みが伝わるかと思います。

プラスチックでは
こうはなりませんので。

ちなみに
忍緒も縅に合わせ赤色に。

IMG_4713_(3)_convert_20230330220007.jpg

四方八方から見て
歪みやズレが無い様に確認し
微調整を行いながら仕上げていきます。

これら
全て手仕事ですので
どうしても肘などが痛くなり
ロキソニンのお世話になってしまいますね。。。

しかし
仕事がさせていただけるという
嬉しい痛みでもありますので。

こうして完成した
毛利元就公の兜ですが
最終的な検品をしてお客様の元へ。

安価なプラスチック製品は塗装になりますので
確かに見た目の綺麗さはあるかもしれません。

しかし
真鍮製の純金鍍金等は
奥深しい美しさがあります。

どちらを選ばれるかは
お客様次第ではありますが
見比べていただくと一目瞭然ですので。

金額の違いは
質の違いと心得ていただければと思います。

先日お選びいただいたお客様は
「いろいろ見てきたけど秀月さんが一番上品だわ」
とお選びくださいました。

嬉しいお言葉ですね。

分かる方には
お分かりいただけるものです。

そうこうしながら
工房にこもり作業をしながら
お客様がご来店されると急いで作業着で
時には前掛けをしたままという姿でご案内させていただいておりますのがご容赦ください。

代々続く職人の家系ですので
外見よりも中身を見ていただければと。

商売トークは苦手で駆け引きも出来ませんが
一生懸命正直にご案内させていただきますので。

さて
こちらの毛利元就公の兜ですが
無事お客様の手元に届きお喜びいただければと
心を込めて丁寧に制作させていただいております。

伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月

浜松・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・御前崎・静岡で羽子板・破魔弓・雛人形・五月人形・鎧・兜・甲冑・鯉のぼり・市松人形なら・・・
 
         十六代目 人形の秀月


【店舗住所】 静岡県磐田市富士見町1-11-16
【電話】0538-31-7864
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】5月~11月土・日・祝日
      11月~5月毎週水曜日・年末年始等
【駐車場】店舗前に完備
【取扱いカード】VISA、JCB、MASTER、AMEX、DINERS

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☆浜松・浜北・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・豊橋
  遠くは静岡や名古屋からもご来店いただいております。
☆雛人形・市松人形・五月人形・鯉のぼり・鎧・兜・甲冑・駿河塗下駄等。

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