Author: 一心
神奈川県鎌倉市の
K様よりご兜の櫃の修理のご依頼です。
もともとK様は
ブログをご覧いただいており
オリジナルお名前立札をお選びいただのがきっかけ。
2010年3月27日の記事にて
森崎昌弘氏の兜をご紹介させていただきましたが
その記事をご覧になり偶然にも同じものをお持ちという事で。
30年前に
御祖母様からいただいて
大切にお飾りされておりましたが
経年劣化もあり鍍金等も剥げて痛みも激しく
どこか修理してもらえる所はないかとお探しでおられ。
既に
森崎森崎昌弘氏はお亡くなりになっており
ご子息が跡を継がれている様ですが修理は出来ないとの事で。
お品がお品なだけに
難しい事は承知でしたが
K様ともご相談させていただき
自分の勉強の為も含めお引き受けする事に。
まず
使用金具は
真鍮で純金鍍金。
全体的に
真鍮釘は変色し
金具は青錆が発生しているので
釘は交換し金具は鍍金のやり直しが必要です。
その際
色を揃える必要もあるので
全ての金具を一つずつ外す作業から。
同時に
純金鍍金は剥離という作業が入るので
剥離の段階で真鍮がボロボロになる可能性もあり
リスクが大きく手掛けていただける業者さんもなかなかありません。
何件かの業者さんを周り
断られながらも次を探して
万が一の場合のリスクの事や
無理を聞いていただきながら作業進行です。
殆どの業者さんには
断られてきましたので
どうなるものかと心配でしたが。。。
見事な職人技で
美しい純金鍍金が施され
手元に戻ってまいりました。
そこから
ひとつひとつの部品を確認し
どうしても破損してしまった箇所は
正面からは見えにくい場所へと移動し
櫃自体の木の破損個所も修復しながら。
見事に
完成です。
約1年掛かりで完成し
K様の元へお渡しする事ができました。
幾度となく壁に当たり
くじけそうになった事もありましたが・・・
今回の件で
K様にはご理解
お喜びいただき大変嬉しく思います。
K様この度は
貴重な体験を
誠にありがとうございました。
K様の様に
大切なお飾りの修理等
ご相談も承っております。
ただし
全て修理可能という事とではなく
どうしても修理が難しい場合もございます。
さらに
想像する以上に
お時間が必要な場合もございますので。
お持ちの
段飾りのお雛様を
親王のみでガラスケースに入れたい等
リメイクのご相談も承っておりますので。
先ずは
下記の無料メール相談より
お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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