大切な方に
お会いする為に
東は埼玉へ車を走らせて。
普段
工房にて
兜等を製作している訳ですが
なにぶん未だ未熟な身ですので
壁に当たる事はしょっちゅうです。
今回も
どうしても
うまく出来ない部分があり
それを教わる為に埼玉へ行ったのが理由のひとつ。
何の何処が悪くて
どうやったら上手く綺麗に出来るのか。
そこは
代々続く甲冑師の家系で
昔からの職人さんが今だ現役でご活躍されているところ。
まさに
日本が世界に誇る職人。
その
熟練の職人さんに
今回問題となっている部分の
材料と自分の道具を持って行き教わる事に。
さっそく
お話しさせていただくと
「自分よりも先輩がいるから・・・」
とご紹介いただいた80歳の大ベテランの職人の方。
部品と
材料をお見せすると
「どれどれ・・・うんうん。コレか・・・どれこうでこうやって・・・」と。
その姿が
実にかっこよくて。
しかし
根本的に
部品と材料が合わない状態で。
すると
「そういえば・・・これ先代の社長の時に作ったんだけどね・・・」
ととある部品が奥から出てきて合せてみると・・・
「うん、これならいける」
こういう事が出来るのも
長年現場で培ってきた方の経験というものです。
そこで
あれやこれやと盛り上がり。
その時
実際に使われている道具も
とても気になったのでその事もお聞きする事に。
写真がそうですが
もう何十年も使い続けているもので
ご自身で切ったり削ったりして自分用に加工された道具たち。
見事な
燻し銀の輝き。
もちろん
他の道具もそうですが
きちんと手入れされており
道具自身に独特の美しさを感じます。
そうした道具は
拝見させていただくにしても
片手で受け取るなんて事はとてもできません。
さらに
写真の左側の木。
こちらも
昔からの道具で
奥から出してくださったのですが
そこには挿し絵の様な絵が・・・
自分の道具に
こうした絵を描くとは
昔の職人さんの「粋(いき)」というものを感じますね。
こういうのって
たまらないんです。
使い方など
いろいろ聞いていると
「それ、持って帰っていいよ」
すると
後ろで仕事をしてるおばさんから
「それ汚れてるから綺麗に洗ってあげて!」と。
さすがです。
こういった声が
普通に飛んでくる工房は
まず間違いない工房です。
昨今では
見て見ぬ振り 我関せず
何かあってもそこでは涼しい顔して
後からヒソヒソという者が当たり前の様に増えてますが。。。
お昼をいただき
さらに一歩踏み込んで
いろいろとお話しさせていただき
自分の知らない昔の事もお聞きしたりして。
親戚同士の会社
という事もあるかもしれませんが
それだけではない人としての温かさを感じるものです。
こういった方々が
底辺で影として支えて下さり
この業界は成り立っているのですが・・・
それを知らず
知ろうともせず
単に安さに価値があるかの様に
その価値を安さに変えて売ってしまう。
とてもできません。
帰り際
「また伺わせていただくので教えて下さいね」
とご挨拶させていただくと言葉よりも優しくニコリと。
忘れないうちに
工房に戻り同じ様にやってみましたが
まだまだ燻し銀の熟練の技には届きませんね。
こうした方々が
創って下さるものです。
十六代目 人形の秀月は
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人形の秀月
人形工房一心
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