袋井市のI様より
立雛をお選びいただきました。
こちらの立雛
衣裳は麹塵(きくじん)。
天皇の
日常の衣裳のみに用いられていた色。
水を通して光を浴び
美しくうろこを輝かせる
魚の姿にも似て魚綾(ぎょりょう)とも呼ばれていました。
天皇だけに装うことがゆるされたその衣裳は
糸・染・織などすべての工程に最高の素材と駆使し
秘中の秘としてつくられ一般人の目にふれるものではありませんでした。
だからこそ
天皇がこの衣を着て
陽光の中に立たれる姿を見て人々は
不思議に変化する色彩におおいに驚き神を感じたのでしょう。
そのこだわりの衣裳は
色だけでな全てにこだわった衣裳。
まず
素材は優れた生糸に
必要な条件を全て備えた四国蚕糸に着目し
そのもち味を生かすよう原糸に近い状態(片撚り糸)で使用。
縦・横両糸を水で湿らる
独特の方法(湿ダテ湿ヌキ・ぬれダテぬれヌキ)を用い
西陣の地で織り上げております。
一般的に
雛人形というと
黄櫨染(こうろせん)
という言葉を耳にする事が多いかと思いますが
こちらの麹塵(きくじん)も由緒ある素敵な衣裳です。
なかなか
ご覧になる事は
少ないかもしれませんんが・・・
もちろん
お顔も衣裳に合わせ
どこか優しげな表情なお顔を。
I様も
そのお顔をお気に召され
お選びいただく事となりました。
宮中文化の粋。
I様この度は
誠にありがとうございました。
人形の秀月
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