この時期
工房は出荷や仕入れ
11月中旬から始まるお店の設営とてんやわんや。
その中でも
以前お伝えさせていただいたピンクの兜
「すみません!他の兜より先に納品していただけますか!!」
との連絡が入ると同時に追加のご注文。。。
急遽
全ての生産予定を変更し
こちらの兜の製作に集中する訳ですが
機械で創るものではありませんのでそれだけでも大変です。
塗装から
内職さんの仕事まで
全ての段取りを変えてゆく訳で。
皆さんの
想像を絶するものです。
写真は
急ぎで塗装を仕上げていただいた兜鉢に
星と呼ばれる金色の金具を一つずつ埋め込んでいく作業。
ひとつの兜鉢に
40個手作業で埋めていきます。
40個か・・・
と簡単に思われるかもしれませんが
この部品だけでも3つのパーツで構成され
とても小さなものですので半日で4~5個ほどしかできません。
これだけ小さく
指先でつまむ程度ですので
完全に指先の仕事となります。
さらに
金属ですので
曲げたりするには
それなりの力が必要。
ひたすらに
星を埋め込んでゆく作業で
指先がパンパンに腫れる事もしばしば。
埋め込んだ
兜鉢の内側も
全てきちんと同じ方向に曲げて行かねば
部品同士がぶつかり留められなくなってしまいますので。
こういった
見えない部分は
手を抜く人が多く見られますが・・・
こういったところの
手を抜くようであっては
間違いなく他も手を抜いているでしょう。
手の平よりも
さらに小さい兜鉢ですので
目がシバシバしてきてしまいますね。
そして
表にひっくり返し
八万座や剣(篠垂)といった
基本的な部品が取り付けられた状態。
ここで
各所を確認し
調整していきます。
ちなみに
当然の事ながら
接着剤等は使用しておりません。
ここから
さらに内部を仕上げ
内貼りをし兜鉢を完成させていきます。
それらがコチラ。
この時点で
同時に眉庇(まびさし)
吹き返し・錣(しころ)といった
各部品の製作と縅を編むといった仕事が仕上がってきます。
兜鉢を創っている裏では
製作の時間を逆算しながら
内職さんが同時進行かそれよりも早く先に動いている訳で。
この采配が
ベテランファミリー(社員)の腕。
仕事の流れを
読んでいるんですね。
ただでさえ
強引に仕事の流れを変える訳ですから
全てに余分な負担が掛かってくるというもの。
それを
皆で分担し
成し遂げてゆくわけです。
こういった仕事は
一人でできるものではなく
裏では幾人もの方がお手伝いしてくださっているもの。
そういった事を含め
伝えたい日本の心 美しい伝統。
今シーズンの
お正月飾り・雛人形のご案内は
通常通りの11月中旬大安からとなっております。
まだ時期尚早ですので
今しばらくお待ちくださいませ。
人形の秀月
人形工房一心
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