Author: 一心
先週の東京では
東京 銀座 資生堂ギャラリーへも。
資生堂ギャラリーは
福原信三(後の資生堂初代社長)により
1919年にオープンした現存する日本で最古の画廊といわれています。
途中
震災や戦争
建物の改築による中断を除き
「新しい美の発見と創造」を活動理念として
今日まで一貫して非営利の活動を続けてきました。
これまでに
開催した展覧会は3100回以上。
資生堂ギャラリーを
デビューの場として後に
日本の美術史に大きな足跡を残した作家も数多くいます。
1990年からは
現代美術に主軸を定め
前衛性と純粋性を兼ね備えた
同時代の表現を積極的に紹介しています。
2001年には
「東京銀座資生堂ビル」の地下1階にリニューアルオープンしました。
5mを超える天井高をもつ
銀座地区で最大級の空間は
様ざまな表現を可能にする場として
海外作家からも注目を集めています。
(資生堂ギャラリーホームページより抜粋)
現在
開催中の展覧会は
「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」
衣服・芸術・出版の表現領域で活躍する
「コズミックワンダー」とコズミックワンダー主宰・現代美術作家の前田征紀と
工芸デザイナーの石井すみ子によるユニット「工藝ぱんくす舎」による展覧会「かみ」展。
最も身近な工芸である「かみ」をテーマとし
その中でも天然の素材を使い手作業で作られている手すき和紙の可能性を探ったもの。
紙の魅力を引き出すものとして
コズミックワンダーと工藝パンクス舎は
全ての生命の源であり和紙作りにかかせない
「水」にフォーカスし「水会(みずかい)や「お水え」を創案。
それらは
お茶会に着想を得た湧水をふるまうセレモニーで
自然への畏敬の念から立ち現れたパフォーマンス。
展覧会のタイトルの「かみ」には
原始的な響き・太古の神への思いも重ねられています。
展覧会では
「水会」や「お水え」のしつらえや道具
そこからイメージを膨らませて作られた工芸作品が並びます。
コズミックワンダーが制作した席主と
半東の衣装である紙衣(かみころも)
石井直人による土器、川合優による木道具
西田誠吉、佐々木誠の紙漉きによる和紙など。
道具やその他の演出は
日本の文化の源泉である縄文から着想しています。
その概念と意匠は
工藝はんくす舎の前田征紀と
石井すみ子により意向性が示され作品化されます。
初めて
目にするものばかりですが
ひとことに「紙」とはいうものの奥が深いな・・・と。
いくつか
印象的な作品がありましたが
作品ひとつひとつというよりも
空間全体を含め創り出されている様な雰囲気。
進んでは立ち止まり
眺めては戻ってみたり。
なんだか
慌ただしい日常を忘れる様で。
通常
美術館やギャラリーというと
どうしても固いイメージがありますが
こちらの資生堂 銀座 ギャラリーは
気軽に楽しめるギャラリーかと思います。
今回は
時間の都合上
寄る事ができませんでしたが
同ビル 東京 銀座 資生堂パーラーの
サロン・ド・カフェやレストラン・最上階のBAR/ S(バーエス)
などに立ち寄ってみるのもオススメですね。
資生堂パーラーの詳細は
東京・銀座 資生堂パーラー
をご覧ください。
ちょっと早目の
お洒落な芸術の秋。
人形の秀月
人形工房一心
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