工房では
私が黙々と着用兜の制作を行っております。
なにぶん
全てが手仕事ですので
時間と手間が掛かりますが
その分他所には無い上質な着用兜が完成しますので。
ただ
全てが手仕事な為
数が出来ませんので
毎年数量限定で完売させていただいております。これらの着用兜は
他所への卸はしておりませんので
当店のみの取り扱いとなっておりますのでご注意ください。
写真は
毎年ご好評いただいている
秀月オリジナルの着用兜の制作風景。
その兜に実際に使用する兜鉢ですが、十八間の鉄片を一枚一枚丁寧に矧ぎ合せ覆輪を巻いて造り上げられた本格的な兜鉢。
もちろん
軽量化されていますので
お子さんが被っても大丈夫です。
これだけでも
相当な手間が掛かるもの。
今年はさらに
手を加えたより本格的な兜鉢を使用しております。
他所では
全てプラスチック製のものや
楕円形のもの等がほとんどで
大きさは23号という大きさです。これは
その兜を量産しているメーカーが殆ど同じで
23号という型しか持っていないのでどの店を見ても同じ大きさなんですね。
要するに
他所では仕入れ先が殆ど同じな為
右を見ても左を見ても同じ様な兜ばかりな訳です。
当店の場合は
私が工房で制作しますので
30号という大きな兜鉢を使用しております。今では
着用兜という言葉でひとくくりにされていて
23号であっても30号であっても着用兜と呼びますので
販売店で「何号の着用兜ですが?」と質問されても良いでしょう。なので
他所でご覧になる着用兜よりも
ひとまわり以上大きくなり見栄えもし
作りも矧ぎ合せ鉢ですのでより本格的で高級感も増す訳ですね。
一般的に
着用兜の収納飾りの場合
収納箱の大きさは幅が約60cmから70cmの間が殆どです。
その上に載る着用兜なら
より大きい方が良いのは当然ですね。
それでいて
金額は他所の着用兜収納飾りと
殆ど変らないのですから自ずとどちらが良いかお決まりになる事でしょう。
こちらは
忍緒といって
簡単に言えば
兜を被った時に顎の所で締める紐。
兜の種類により
結び方や色や太さを変え
兜とのトータルコーディネートでバランスを取ります。
一番ご好評いただくのは
写真の様な赤色や紺色や黒色
といった単色系のものが好まれます。
これは
兜の下に敷く
袱紗(ふくさ)という布の色とも関係してくる部分。
最近では
過剰な装飾が施されたものが多い様に感じますが
良質なものほどシンプルです。
こちらは
眉庇(まびさし)
と呼ばれるもの。
こちらも
工房で私が作っており
小桜柄等の布を縁や内側に貼り
その上から金やブロンズ色の覆輪(ふくりん)を巻いて・・・
この覆輪を巻く
という仕事は非常に難しく
慣れるまでには時間と経験を要するもの。
こちらも
機械は一切使用しない
全てが手仕事となります。
こちらの
何気ない眉庇(まびさし)だけで
約15工程以上の手間が掛かっていたりも。。。
この段階で
どの兜を製作するかにより
デザイン等も変えていきます。
そして
飾り金具を使用し
それらを取り付けると
写真の様な状態になります。
ここで
力の入れ具合など
微妙な力加減の調整をしながら
吹返しが常に左右のバランスを保つようにと。
もちろん
これも手仕事。
この時に
左右何センチずつ
といった具合で測っていたのでは仕事は遅すぎます。
常に目と五本の指
全てに神経を集中させていると
見た瞬間や触った瞬間に違和感を感じ
だいたい違和感を感じると何かがズレていますので。
ひとつひとつの仕事が
きちんとなされていれば
何の違和感を感じる事も無く
仕事は自然と早く進みますから。
職人の仕事って
そういうものなです。
そして
今どういう状態になっていて
何処かに負担が掛かり過ぎていないか等も
分かる様になってきますので臨機応変に対応しながらの仕事にもなります。
両方の
吹き返しも製作し
葵の紋を付けているところ。
この
吹き返しも
眉庇と同じように
全て手仕事で作られています。
そして
この葵の紋は
特注で鋳物で作られており
純金鍍金が施されているもの。
そして
両方の吹き返しが完成するとこの様に。
ここで
左右何センチずつ開く
といった具合で数字で表されると思いきや。
それを
毎回測っていたのでは
時間が掛かってしまうので
ある方法で常に同じ位置と同じ角度になる様に。
全てそうですが
目で見る数字ではなく
感覚として身体で覚えていくと
何かの不具合のちょっとした事が
不思議と違和感を感じる様になりますので。
そこを見直すと
やっぱりな・・・という具合。
そして
家康公の象徴となる
歯朶之葉の前立てを付けるとこの様に。
こちらは
上質な真鍮に美しい純金鍍金が施されており
その純金鍍金を艶消し部分と艶のある部分とで磨き分け立体感を持たせてあります。特に中心の獅噛(しかみ)部分は
魔除けの部分でもありますので重要ですね。
この歯朶の葉(しだのは)の前立ても
メーカーにより様々な素材や種類がありますが
弊社は美しい真鍮純金鍍金製か木彫り金箔押しにこだわっております。
お飾りの主役は本体ですので
本体の作りの良さはもちろんのこと歯朶の葉の作りの良さ等を
見比べていただく事が重要ですので。こうした事も
兜や鎧のバランスあっての事です。
そして
秀月オリジナルの
徳川家康公の着用兜か完成。
こうして
自社工房にて
私が制作している訳でして。
よくお客様からも
「秀月さんは作ってるから安心」とおっしゃっていただける方も多くいらっしゃいます。
仕事冥利に尽きる
ありがたいお言葉ですね。
作っている
製造元だからこそ
何処にポイントがあって
引き立てる為には何が必要で
何が必要でないかも分かる様になり
バランスの取れたお飾りを完成させる事が出来る訳です。
その違いは
お客様が実際にご覧いただければと。
適正な価格にて
ご案内させていただき
単に物を売るだけでは無い
お客様との信頼関係やお店の信用ですので。
それが
親子何代でご来店いただくお客様や
何十年のお付き合いの中で再びご来店下さるお客様が多い理由でもあります。
何処の誰が作ったものか分からず
単純に他所よりも安かったからと手に入れるものよりも
誰が作って、その作った人から話を聞いて選べるのとでは大きな違いがありますので。こんな時代だからこそ
より本物志向で上質なものを選ばれるお客様は増えております。
可愛いお子さん・お孫さんの初節句ですので
販売店に踊らされずよく見極めてお決めいただければと。
さりげなく
17代続く400年の歴史が
物語っております。
伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月
浜松・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・御前崎・静岡で羽子板・破魔弓・雛人形・五月人形・鎧・兜・甲冑・鯉のぼり・市松人形なら・・・
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