工房は
台風に負けず
暑さにも負けず
フル稼働状態です。
写真は
着用兜の
制作風景の一コマ。
秀月オリジナルの
鉄片の合わせ鉢の着用兜に
穴を開けて眉庇(まびさし)を取り付けるところ。
一般的な着用兜より
ひと回り大きな着用兜で
なおかつ鉄片を矧ぎ合せた合わせ鉢
の着用兜となりますので制作するのにも気合が必要です。
写真の様に
手仕事になりますので
ひとつの穴を開けるのにも
ただ力が強ければ良いという訳にはいきません。
以前
私よりも年上で
空手仲間の男性に
手伝いでやってもらいましたが
両手で顔を真っ赤にしながらやって
やっとひとつの穴が開けれるかどうかでした。
一般的には
こうなるのが普通ですので。
写真にも写っている
穴を開ける工具の刃先は
鋭利に手入れされている事はもちろんの事で
刃先が鉄片に当たった時の感触を手で感じながら
とっさに角度を調整し一瞬の瞬発力で開けていきます。
その時に
手でも指先でもなく
刃先に神経を集中させているので
刃先が指先の感覚と同じ状態になってまして。
感覚で
ポイントが決まれば
あとは迷う事無く一瞬に力を入れるのみ。
ここで迷うと
穴が開くどころか
変な風に凹むか曲がってしまい
開いたとしてもグダグダな雑な穴になって
次に通すボルトやネジが引っかかって通りづらくなりますので。
こう書くと
頭では分かるのですが
実際にやってみると出来ない人が殆どで。。。
上手く開くと
パコッ!と良い音がするので
慣れてくると音を聞いただけで分かる様になります。
若かりし頃
父からはよく
「おい!仕事はいつも10本の指全てに神経を集中させてろ!!」
と叱られたものですが・・・今となればその意味がよく分ります。
10本の指どころか
頭の先から足の先までですね。
簡単そうに聞こえる瞬発力も
実際は全身を使っての瞬発力です。
見えているのは
腕だけですので
腕だけの力だと思われる様で。
若かりし頃(今でも)は
そうした事でよく父によく叱られました。
ただ
叱られる事と
怒られる事は違いますので。
面と向かって
褒められる事はありませんが
それくらいは当たり前のことですので。
優しさと
甘さの違い
でもありますね。
その仕事を
生業としていくのであれば
それくらいの事は理解せねばなりません。
毎回の事ながら
話しは脱線してしまいましたが
そんな私が影ながら支えてくれる方々と創っており
接客させていただく時は失礼ながらも前掛けをしたまま
私自身が直接ご案内させていただいておりますので。。。
何処の誰が
作ったものか
分からないものよりも
実際に創ったり仕上げた本人が
直接ご案内させていただく事ほど
お客様にとってもそれ以上の信用はないのではないかなと。
そんな事を思いながら
日々工房で黙々と創り続けております。
母には
「あんたまだ若造なんだよ」
と鼻で笑われますが・・・
実際父が
「どれ。ちょっと貸してみろ」
といって兜や人形を渡すと
完成するものは納まりが良くて。
兜ひとつにしても
まだまだ父には敵わないものだなと。
十六代目 人形の秀月/一心
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