Author: 一心
後ろから見ると
こういった具合で
裾に行くほど色が濃くなるので裾濃(すそご)と呼ばれる事も。
ただし
この配色は様々です。
後ろから兜鉢をご覧いただくと
丸では無く楕円形であるのがお分かりいただけるかと。
これが
阿古陀形鉢の特徴。
その楕円形に合わせ
小札の山の大きさや幅や山数
小札を何段にして何色の糸を使用し
完成時に何cmに仕上がる様にと細かく決められています。
さらに細かくなると
糸の素材や太さ(糸幅)も
大きさや仕様によって変えていきますので。
製造元ですので言える事ですが
お雛様も同様に〇〇号・〇〇番・〇/〇などといった
大きさを表す表記をご覧になられる事が多いかと思います。
これは
業界内で基準となるおおよその大きさがあるのですが
メーカーや作者の作風により違いがでてきますのでご注意を。
お雛様も同様ですが
ネット等でご購入される場合は
よほどの注意が必要かと思います。
お飾り全体の
間口・奥行・高さ
の記載されているかもしれませんが
どれくらいの大きさの本体かまでは細かく記載されていませんので。
さらに
写真の兜は
プラスチックは使用しておりませんが
使用されている素材が何であるかという事も大切です。
当工房では
兜鉢の形状も
丸いものであったり
写真の様に楕円形の阿古陀形であったり
その形と大きさに合わせバランスが取られておりますので。
こうして書くと
説明が多くて訳が分からなくなってしまうかと思いますが
そうした事も含め安心して任せられるお店選びという事が一番重要ですね。
お雛様も同様で
お子様にとっては
一生もののお守りですので。
単純に
金額だけでお決めになるのでは無く
実際にご覧いただいてお決めになられる事が一番です。
お子様が大きくなられた時
「僕・私のお人形は何処で買ったの?どうしてそのお店で買ったの??」
と聞かれた時に胸を張って答えていただきたいので。
実際に作っている
私が言うので間違いありません。
などと
「久々に自信に満ちた回答だ・・・」
と一人満足しながら夜になると底冷えする年末の工房で黙々と創っております。
工房は
実際に見学が可能ですので
ご来店時にお気軽にお申し付けください。
十六代目 人形の秀月/一心は
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
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