工房では
黙々と新作の兜を制作しております。
写真は兜鉢で
なかでも阿古多形と呼ばれる兜鉢。
少し
楕円形になっているのが特徴ですね。
この兜鉢だけでも
大きさだけで4種類あり
形も含めると30種類近くになります。
写真の兜鉢は
10号 阿古多形鉢。
こちらは錣(しころ)といって
兜鉢に取り付けていく部品になります。
なかでもこちらは
金小札(きんこざね)といって金色で
共吹きよ呼んで吹返しと錣が一体になっているもの。
もともとは
金色の金属の板ですが
その金属の板を黒糸と赤糸で編み込んであり
これを専門用語で縅す(おどす)といいます。
この糸色の組み合わせは無限で
沢瀉(おもだか)等といった技法もあり
その組み合わせだけでも無限に広がっていきますね。
ちなみに
この金色の金属の鉄板ですが
これは小札(こざね)といって
ボコボコと山上になっています。
この山数や山の幅も
全て兜鉢に合わせて計算してあり
それに合わせて形成されている事はあまり知られていません。
この山数が
多く細かくなればなるほど
多く編み込む事となりますので
糸色もそうですが糸を多く使いますので高価な品となってきます。
そして
この錣(しころ)を
兜鉢に取り付け装飾を施すと・・・
この様な形の兜が完成します。
写真は
鍬形により大きく見える
貫先(ぬきさき)という鍬形を使用し
糸色を一色追加して仕上げました。
ここから
更に装飾を施す場合もありますが
できるだけシンプルに仕上げた方が
難しく誤魔化しもきかず綺麗に映えますので。
どうも
金具をコテコテと
沢山つけてあるのは
その分何かを省いてある事が多いので好きになれませんね。
こうしてご覧いただくと
簡単に仕上がっている様にも見えますが
実は何十工程も経ており簡単そうに見えて難しいものです。
極端に安価なものになると
素材がプラスチックになっていたり
金具は適当で金具だけが極端に大きかったり小さかったり。
細かいところを見ると
つなぎ目が甘かったりはみ出している事も。
一番は
誰が作ったのか分からないものですね。
やはり
作者は重要になってきます。
どこの誰が作ったものか分からない物よりも
作者が誰であるか分かるものの方が間違いありませんね。
販売店によっては
誰が作ったものか答えられない店も多いので注意が必要です。
せっかくの
初節句のお祝いの品ですので
きちんとしたものをお選びいただきたいものですので。
ちなみに
〇〇作と〇〇監修
とでも意味は違いますのでご注意を。
そんな事を考えながら
黙々と工房で兜の試作を作っては分解する日々が続きます。
十六代目 人形の秀月/一心
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