先日の
特注品 徳川家康公 秀月オリジナル 着用兜制作中ですが本来であればお雛様に集中している時期ですが
ある日に間に合わせたいので急ピッチで進ませております。
そして
いよいよ仕上げの段階。
先ずは
吹き返し部分に付ける
徳川家康公の家紋である葵の紋を。
手と比べると
かなり大きい事がお分かりいただけると。
作りも
一般的には平面の物が多いのですが
特殊な技法で立体的な作りとなっております。
もちろん
プラスチック製ではなく
特殊素材で質感も重量感があり
鍍金もこだわり丁寧な仕上げで高級感を持たせたもの。
ですので
この家紋だけでも
徳川家の存在感が強いかと思います。
その家紋を
吹き返しのどの位置に
どの角度で付けるかを決めていきます。
この時
付ける位置で見え方や映え方が
全く変わってしまうので神経を使うところですね。
もちろん
左右対称でなければなりませんが
その前の段階の仕事をきちんと丁寧にこなして仕上ていれば
何の問題も無く簡単に左右対称に取り付ける事ができます。
ひとつひとつの仕事を適当にしていると
こういった最後の仕上げの段階で誤差が出てくるので
全ての工程の仕事を丁寧にする事が大切ですね。
次の仕事の為に
丁寧な仕事をする。
結果的に
その仕事は早くなる。
これが
職人の仕事のひとつです。
次に
家康公のシンボルともいえる歯朶の葉の前立(しだのはのまえたて)てですが
それぞれ兜の大きさに合わせ何種類の大きさがあります。
さらに
素材等の違いも含め種類が増え
それぞれ使い分けていきます。
今回は
一番大きなサイズでいくのですが
前もって上の写真をご覧いただき
どちらがお好みかお聞きしましたが
「全てお任せします」とのことでしたので。
この様に
私が制作している製造元ですので
時と場合によってはお客様にお選びいただく事も可能です。
その場合
もちろんそれぞれバランスを
きちんと整えて制作していきますのでご安心ください。
これが
本当の意味での
製造元の強みですね。
写真の歯朶の葉の前立てですが
左が木彫り金箔押し
右が真鍮製純金鍍金。
どちらも高価なもので
作りもそれぞれアジがあるものですので
どちらを選んでもまず間違いはありませんね。
木彫り金箔押しですと
厚みもあり
自然の木の風合いからか
温かみも感じる様な仕上がりとなっております。
金箔も
特有の落ち着いた
上品な美しさがありますので
こちらの前立てを好まれる方も多いですね。
そして
真鍮製純金鍍金の場合ですと
鍍金を艶のある部分と
そうでない部分を使い分けます。
艶のある部分は磨き金と言って
バフで徹底的に磨き上げ映り込みが出来る美しさまで。
この部分は
獅噛(しかみ)と呼ばれる部分で
眉を寄せ口を開き牙をむき出した恐ろしい形相の鬼神面や顔をしかめた鬼や獅子の面をいいます。
いわゆる
魔除けの意味。
この獅噛は
メーカーや作者によって異なり
本来の意味を成していない獅噛を見かけますが
そいった作りの鎧や兜は見るだけでスルーされた方が賢明です。
そして
使用する歯朶の葉の前立ても決め
それぞれを取り付けて最終的な微調整をし
バランスを整えて仕上がりです。
仕上がりまでに
手仕事ですので日数は掛かってしまいますが
特注品でありながらも納得のできる仕上がりとなりました。
しかし
納得はできても
満足はできないんですね・・・
それも
職人故の事でしょう。
全体像は
後日実際に納め展示させていただいてから
写真を掲載させていただきますので。
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