磐田市豊浜のO様より
可愛い桐塑頭の木目込み人形をお選びいただきました。
O様は
お嬢様のお雛様も当店で
さらに三年前にも当店にて
お洒落でモダンな現代風のお雛様をお雛様をお選びいただいている上得意様。
その時の記事は
袋井市のH様はお洒落でモダンな現代風のお雛様をご覧ください。
O様自身が
お花屋さんを営んでおられますので
さすが選ばれるお雛様も個性的でお洒落ですね。
O様は
いろいろお忙しかったりと事情があり
特に今期は弁天島ですのでなかなかご来店いただく事もできないので
「どういった場所にどの様にどれ位の大きさで・・・」と細かくお聞きして
考え何点か候補を写真等でご覧いただきお選びいただきました。
場合と状況によっては
こうしてお選びいただく事も可能ですので。
なかでも
個人的もこの子がイチオシで
この子がお似合いだろうとご案内させていただきました。
お飾りした時の大きさは
二人が並んだ時が30cm程で
とても可愛らしいサイズになります。
同じ木目込み人形でも
この子は特別な子で桐塑頭(とうそかしら)というお顔で
頭師(かしらし)が江戸時代よりの技術を守り職人が一つ一つ制作したもの。
桐塑頭(とうそかしら)は
別名 練頭(ねりかしら)とも言い
手彫りで表現する「練頭(ねりかしら)」
型で作る「石膏頭(せっこうかしら)」
とも言われています。
桐塑頭と石膏頭(本頭)の違いとは
江戸前期はひな人形は大名の娘など特別な人にしか持つ事が出来なかったため木彫りでつくられていました。
これを木彫頭(もくちょうがしら)と言います。
江戸中期になり
人々もすこしずつ豊かになり
ひな人形の需要が増え「桐塑頭」という技術が誕生しました。
ひな人形で一番重要な頭(かしら)は
桐の木の粉にしょうふ糊を混ぜ、生地抜きをし、胡粉(ごふん)を何度も何度も塗り重ね、1ヶ月程度掛け丁寧に制作しています。
これを桐塑頭(とうそがしら)、練頭(ねりがしら)と言います。
石膏頭(本頭ともいう)は
戦後の高度経済成長期とともに大量生産を目的に作られるようになりました。
職人の技術も省略でき近年ではコストを抑えるために海外でも多く作られています。
桐塑頭は
目、鼻、口などを手彫りで表現します。
桐の木の粉や貝殻の粉などの天然素材を使用した優しいお顔です。
石膏頭(本頭)は
型に石膏を流し込んで制作する為、目、鼻、口などは、型により表現する事ができます。
職人の技術は省略されるため大量生産が可能です。
桐塑頭(練頭)と石膏頭(本頭)の制作工程
江戸時代より続く伝統工芸「桐塑頭」を作る職人も今では全国で9人程しかおりません。
桐塑頭
「桐塑頭」は
細かなところまで手作りで表現しているため口が奥まで開いており
歯と舌があり年月が経つと艶が出て味のある表情になってきます。
頭の良し悪しが職人の腕に左右され希少価値もあります。
石膏頭(本頭)
「石膏頭」は
流し込みで作られ技術の必要な作業が省略されるため口元が開いていません。
大まかに言うと
上記の様な違いがあります。
そういって意味では
桐塑頭は希少性の高いお顔となりますね。
これらは一長一短で
最終的に言える事は職人の腕の差が物を言います。
その桐塑頭のお顔ですが
全て表情が異なりますので私自身が見て厳選していきます。
殿のお顔は
丸っこく少し垂れ目気味で
口は結んでちょっとやんちゃそうで可愛らしい男の子。
姫のお顔は
同じ丸っこくても輪郭や
目の切り方や眉の書き方などを変え
幼くてもおしとやかな優しい表情にと。
よく勘違いされてしまうのは
このお顔を使えばどのお雛様も良くなる
と思われてしまうのですがそれは間違いです。
胴体とお顔の比率で
バランス整えられているので
このお顔が生きて表情が出てきますので。
そして
一人の大きさはというと・・・
手のひらの上に
ちょこんと乗る大きさです。
O様もこの子をご覧になり
「凄く可愛い!この子にします!!」と。
現代では
様々なお雛様がありますが
それぞれの良さを引き出してあげて
お人形自体を生かしてあげる事が重要です。
これは
実際に作る職人でなければ分からず
きちんとその価値をお客様にお伝えする務めもありますの。
お雛様も五月人形も
あくまで主役は本体(お人形・鎧・兜・甲冑等)で
その本体がどれだけきちんと作り込まれているかが重要です。
どうしても
面積の大きい屏風等に目がいってしまいがちですが
落ち着いて本体をよくご覧になられると良きものは必ず本能に伝わってくるものがありますので。
心の声って大切です。
O様この度も
誠にありがとうございました。
必ず
可愛いお孫さんの御守りになってくれますので。
市松人形は
母が心を込め制作しておりますので
今しばらくお待ちくださいね。
O様のお花屋さん
ビューティーフラワーさん伝えたい日本の心 美しい伝統
十七代目 人形の秀月
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