工房では
私が兜の制作をしています。
お店を開きながら
制作をしながらですので
上に行ったり下に行ったりと走り回っています。
時折
駐車場でボーッと
抜け殻状態の時もありますが。。。
全国の優良人形専門店様から
ご注文をいただいている兜ですので
丁寧に心を込めて制作させていただいております。
兜を制作するにあたり
幾つもの工程があるのですが
写真は蛇腹(じゃばら)という糸。
数ミリの太さで
三色の糸で織られています。
この色の組み合わせは様々で
兜の大きさや種類等により色や太さを変えていきますね。
編み上がった状態は
フワッとしていますので
あるやり方でピッと伸ばして締めていきます。
もちろん
感覚が頼りの手仕事です。
そして
金の覆輪を巻いてある内側に
丁寧に貼っていく訳ですが
力加減とコツが必要になってきます。
こういう仕事は
マニュアルがある訳でもなく
どれくらいの強さで伸ばして
どれくらい糊を付けて云々など
自分で見て盗んで覚えるしかありません。
何回も駄目だしされながら
やり直してやり直して体で覚えていきます。
そして
こういうが角がある仕事は
角が大事になってきますので
キチッと角を出せるかが腕の良し悪しがでるところ。
ただ曲げれば良い
という訳ではありませんので。
若かりし頃は
「こんなもの使えるか!!」
と言ってよく全部剥がされたものです。
剥がすと
下地まで駄目になってしまうので
全て一からやり直しになる訳で。
なので
叱られながら
体で覚えるしかありませんでしたね。
そうやって
完成したのがこちらですが
これらは吹き返しの表板といって
兜の両側の吹き返しの表に使用します。
だいだい
30枚程やると
調子が出てきてリズムに乗るのですが
途中でお客様があったり電話が入ると一からになりまして。
全て手仕事なので
職人の仕事ってそういうものなんです。
なので
思い切り集中している時に
つい電話に出てしまうと・・・失礼ながら無愛想になってしまったりと。
そういう時にかぎり
横で母が聞いていて
「あんた、悪い所はほんとお父さんそっくりだね」
と嫌味を言われたりも。
いろいろない仕事を経験してきましたが
幼い頃から家業として生活の一部でしたので
叱られながら喧嘩しながら制作技術を学んだつもりです。
しかし
祖父や父に比べたら
まだまだ未熟ですので
当然ながら未だに褒められる事はありませんが
いわゆる仕事を知らない「我流の人形師・甲冑師・人形専門店」ではありませんので。
そうした職人の家系で
仕事を知っているからこそ
お客様には適切にアドバイスさせていただきますのでご安心ください。
一見すると
同じ様に見える雛人形や五月人形等ですが
実は仕立ての上手い下手でその仕上がりはかなり違ってくるものです。
そういう話しをしてくれる所は無いので
お客様にとっては分かりづらい部分でもありますが
買わせる為だけのお得な事や流暢な言葉ではなく
口下手でも職人として本音でご案内させていただいておりますので。
製造元として
制作をしながらですので
ご来店があれば工房からそのまま出てくる為
前掛け姿でのご案内となってしまいますが
職人としての立派な一張羅ですのでご理解いただければと。
これも
400年の伝統です。
さて
工房では黙々と作業をしながら
ショールームは綺麗に飾り付けをして
お客様のご来店をお待ちしております。
*取引の無い同業他社の偵察行為は固くお断りいたします*
十七代目 人形の秀月は
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
伝えたい日本の心 美しい伝統
人形師 甲冑師 十七代目 人形の秀月
浜松・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・御前崎・静岡で羽子板・破魔弓・雛人形・五月人形・鎧・兜・甲冑・鯉のぼり・市松人形なら・・・
十六代目 人形の秀月【店舗住所】 静岡県磐田市富士見町1-11-16
【電話】
0538-31-7864
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】5月~11月土・日・祝日
11月~5月毎週水曜日・年末年始等
【駐車場】店舗前に完備
【取扱いカード】VISA、JCB、MASTER、AMEX、DINERS
■当店へのアクセス■当店のホームページ■オンラインストア ☆浜松・浜北・磐田・袋井・森町・掛川・菊川・豊橋
遠くは静岡や名古屋からもご来店いただいております。
☆雛人形・市松人形・五月人形・鯉のぼり・鎧・兜・甲冑・駿河塗下駄等。
ポチッとご協力お願いいたします
↓
タグ : 初節句桃の節句端午の節句お雛様雛人形五月人形市松人形鯉のぼり製造元人形の秀月
コメントの投稿