「 獅子図 /
鐵心 」
写真は
師でもある義理父様が
静岡県
袋井市にある
曹洞宗 秋葉総本山
可睡斎 の襖に描いた獅子図です。
可睡斎とは
11代目の住職仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は
幼い徳川家康とその父を戦乱の中から救い出しかくまいました。
その後、浜松城主になられた徳川家康は、親しく和尚を招いて旧恩を謝し
その席上でコクリコクリと無心にいねむりをする和尚を見て徳川家康はにっこりとされ
「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。
われその親密のの情を喜ぶ、和尚、眠るべし」
と申されました。
それ以来、仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は「可睡和尚」と称され
後に寺号も「可睡齋」と改められました。
また、仙麟等膳和尚の時代、徳川家康公の帰依を受けて
天正11年(1583年)に東海4ヶ国(駿河・遠江・三河・伊豆(一部))の僧録司となりした。
(
可睡斎HPより)
まだ私も若かりし頃
描いている最中にお邪魔させてただき
実際にこの目で見させていただきました。
襖を外し床に置き
その上から描き始めます。
驚く事に
下書きも無く一発勝負。
既に枠も付き
完成されている襖なので失敗は許されません。
それでもいつもと変わらず
淡々と描き続けついに完成となりました。
そして
もうひとつの図である
「 牡丹図 /
鐵心 」
まさに圧巻です。
一度お聞きしたことがあるのですが
「義理父さん、こういうのを描くって大変じゃないですか?」
今思えば実に単純で失礼な事だったかもしれませんが・・・
義理父様は何も言わずいつもと変わらず穏やかにニコッと。
私個人の解釈ですが
「 静の中の動 」
実際に描いているところを
この目で見て空気を感じられる貴重な体験でした。
可睡斎では
各種体験や精進料理もいただけるので
その際にご覧になられてはいかがでしょうか。
実際に襖絵をご覧になられる際は
一度お電話されてからの方がよろしいかと思います。
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タグ : 一心人形の秀月鐵心袋井市可睡斎
こんにちは。
またブログへの訪問&コメント有難うございます。
義理父さまの絵は圧巻です。実物を見ると「圧巻」さをこの身で感じることが出来るのでしょうね。
静けさの中にも力強さを感じます。
こんばんは。
こちらこそありがとうございます。
実物はまさに圧巻です。
でもどことなく優しさがあり強さもある。
義理父様の人柄を表しているようです。
素晴らしいの一言につきますね!
失敗のゆるされない一発描きでも
いつもと何ら変わらない平常心・・・
べんきょうさせていただきましたm(__)m
まさに平常心です。
心の状態が画に表れてしまうとの事で常に穏やかでありながらも内に秘めた強さがありました。
禅の域に達していたと思います。
私にはとても真似できない大作の一発描きですが師はそれを愉しんでおられました^^
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